何をもって復興と言うのか~ボランティアは…揺らがない・壊さない・身を委ねる

3という数字は、実は、人の心に区切りをつけてしまいやすい数字だ。

幼稚園も年少さんから入ればそうだし、義務教育は3の倍数数字年で「卒業」。

震災から三年目という言葉は、どうも、卒業と潜在的に結び付いてしまいそうな、風化を一層加速させそうな気配がある。

被災された方々の中には、三年目という区切りで、何か心の整理がついて、静かに暮らしていきたい方々もいるだろう。

何か心の整理がついて、飛躍していきたいと前向きになる方々もいるだろう。

だから、あえて、三年目だからと騒ぎ立てるのは、どうなんだろうなぁ?と感じる。

静かに暮らしていきたい方々には、静かにマイペースで暮らしをさせてあげたいし、飛躍していきたいと前向きになる方々には飛躍に向かっていただきたい。

報道では、あの日の映像がかなり流れているようだが、わざわざ、そんなにあの日の映像を流さなくても良いだろうに…と感じることもある。

日本に当時いた人々であれば、誰だって忘れてはいないから。

せっかく心の傷がふさがりかけていても、傷に塩を塗るようなことに繋がってはいないか?と、慎重にしてもらえたらな…と感じる。

ただ、こうした機会があってこそ、三年目にして、ようやく、自分の気持ちを語ることが出来るようになる方々がいらっしゃることも確かなのだ。

だから、震災から三年目の報道が、総て良くないなんて、全く思わない。

要は、三年目…被災地に遠く離れて住む人々は、あの日に被災された方々が、本当に願うことを、きちんと叶えられているのかな?ということを、改めて、わたしは、喚起したいなって思うのです。


T4ブログ等の中では、いつも、被災された方々の声から、宿題をいただいてきたことを綴ってきています。


「家族と離れ離れになっていて、携帯とかが通じない時にどうするのかを、家族と話し合う時間を持ってほしい」


宮城県で甚大な被害が出たのに、一年間、被災状況も災害ボランティアも一切非公開にした町の社会福祉協議会スタッフさんが、わたしに、全国のみんなに、これを伝えることをお願いしたいと言われたことです。


わたしが働きかけても、うちの両親は危機感が少ない(>_<)

父が、仕事の関係で、東北大学教授陣たちと元々いろいろと研究開発をやっていて、震災から数ヵ月後から、それらを再開したという自信が父にあるのか、娘の言うことなんて、聞きやしません!

脳出血を一度やっている父には、何か災害が起きた時には、自信とかよりも、血圧他の薬をすぐに掴んで、最寄り避難所に行ってほしいのだが。。。

娘の気持ち親知らず…。

相方くんと、わたしに至っては、別宅結婚ライフめおとでございー♪で、相方くんスマホがプチ旅路とかになってあたふたしているのだから、もう完全に、被災された方々の声に応えておらず、失格。


三年経てば、わたしたち、被災せずに生きる意味を考えなさいと問われた日本の人々も、何かしら、生活が変わっているかもしれない。

転職や転勤、転居があって、避難場所を把握できていないとか、自治会長さんが誰なのかわからなくなった。

親族が大きな病気を抱えたり、家族が増えたり。

家族の進学や結婚などもあったかもしれない。

「家族と離れ離れになったときにどうするのかを、家族と話し合う時間を持ってほしい」

この宿題を毎年達成するのは、簡単そうで、案外、難しい。


SNS やインターネットの中には存在しない「地場の方々の声」も無数に存在する。

高齢なみなさんや、小さなキッズたち、そして、自分の生活様式の中で、SNS はやりたくないとか、しない方々が非常に多い。

SNS やインターネットの情報が、被災された方々の現状とマッチしていない、SNS やインターネットには限界があるということを、わたしたちは、よく理解して受け入れなければならないだろう。

そして、SNS ・インターネットの弊害として、被災地に非優良ボランティア団体さん他が入ってしまい、ボランティア詐欺などが今も横行している。

SNS で災害時に総てを何とかできる体制を作るというのは、もはや、非優良ボランティア団体さんを呼び込むリスクと背中合わせの怖いものに変化している。

T4ブログでも、常々書いているが、地場の方々同士のコミュニティ、そして、そこから出てくるふとした何気ない言葉などに勝るものはない。


人の心は、デジタルなものではなく、アナログで、移ろいやすい。


被災に遭わなかった地域のわたしたちがすべきことは、SNS などのスピーディーな情報氾濫に、右往左往揺らがないことと、あたふたして発信をしないことも求められている。

昨日1と言っていたものが、今日はゼロになることに、身を委ねてあげることなのかもしれない。

計画と違ったって、被災されたみなさんの幸せになるなら・それが今日の被災された方々の気持ちなら、それでいいよ♪と思える、ドッシリした懐を持つ。

それだけでも、ボランティア。

自分達の計画が壊れたとしても、被災されたみなさんの地域コミュニティ…ご近所さん同士や自治会、組合、商店街など…で話し合って決めたことを、ボランティア側は決して壊さない→身を委ねる。

手伝えることがあればお手伝いをし、ないようであればお客さんとして楽しむ!

困った時はお互い様♪が柱なら、相手の方々に、とことん合わせる…自分がなくて良いのです。


さて。

最後に、SNS やインターネットでは、絶対に手に入らない、T4の今年度の活動を通して、わたしの心に残ったことを、綴ろうと思う。

ボランティアが、被災された方々の気持ちや決めたことを、壊さないことについて。

いつでしたでしょうか。

とある仮設住宅集会所で、足湯とお茶っ子をしていたのですが。

一度落ち着いたので、集会所の外に出てみました。

ちょうどタイミングが良かったのか、明るく元気な女の子と、人見知りで不安でいっぱいそうな女の子が、何をしているのか、覗きに来ていました。

ふたりの小さな女の子に、やっていることの説明を、彼女たちの年齢に合わせてイメージしやすいであろう説明をして、おやつ、食べていく?と聞いてみると。

明るく元気な女の子が、おやつ、食べていく♪と、集会所の中に入ろうとしたのですが。

人見知りで不安でいっぱいそうな女の子が、首を横にふり、走って少し離れたベンチに行ってしまいました。

すると、明るく元気な女の子も、集会所に入らず、おやつも貰わずに、走って行ってしまった子の説得をする!と言って、行ってしまいました。

明るく元気な女の子が、お姉ちゃんみたいな感じの関係のふたりなんだなーとわかりました。

その関係や、元気な女の子が、説得をする!と言っている気持ちを。


壊さないこと


二人分のおやつを、外に持っていき渡せば、ボランティアとして、何かをした気分にはなれるかもしれない。

でも、たとえ小さい子ふたりのことであっても、ボランティアが余計なことをして、ふたりの関係が悪くなる可能性があるのなら、それは、したらいけない。

元気な女の子が、説得をしている様子を、遠くから何気なく見ていました。

何を話しているかは聞こえてきません。

人見知りで不安でいっぱいそうな女の子は、説得に応じるどころか、完全に背を向けて、一人で自分の遊びを始めてしまっていました。

元気な女の子は、説得をしてもムリだと思ったらしく、それでも、彼女から離れて、自分だけおやつを貰いにこようとはせず、一人で自分の遊びを始めましたが、本当は、妹みたいなお友だちと一緒に遊びたいので、落ち着きません。

集会所に来て、おやつ…は、わたしは、完全になかったことにして、彼女たちのそばに行きました。


「保育園、楽しい?」

と、おもむろに聞いてみると。

元気な女の子はもちろんのこと、人見知りで不安でいっぱいそうな女の子も、楽しいと。

…あ、やっぱり、保育園で合ってたか…

○○組の△△先生が優しくて…などなど、メインでたくさんお話ししてくれたのは、やはり、元気な女の子でしたが、人見知りで不安でいっぱいそうな女の子も、悪くない居心地のようでした。

人見知りで不安でいっぱいそうな女の子は、元気な女の子より一歳小さいから、元気な女の子が、わたしがお姉ちゃんみたいなのー☆と話してくれました。

保育園生の月齢はかなり大きく(^_^;)

人見知りで不安でいっぱい→このオバチャン…わたしのこと…は、人畜無害だと察したらしい小さい女の子が、宝物であるバッグを見せてくれました。

女の子同士ならではの会話があったりした中。

小さい女の子のママやファミリーが、外出先から帰って来ました。

小さい女の子は、ママー!!!パパー!!!と、行ってしまいました…とってもよいママさん・パパさんでした。

明るく元気な女の子が、一人で、外で、お留守番が続きます。


わたし「お家の人、お昼までには帰って来るって言ってたかな?」


明るく元気な女の子「うん。

お昼までには帰って来るって言ってた。

でもね。。。

うちに帰って来るのは、いっつも、ばぁちゃんだから…」


わたし「そっか。

いっつも、ばぁちゃんなんだね。

よし。

一緒に遊びながら待つのがいい?

それとも、一人でここで待つのがいい?」


明るく元気な女の子「一人でここで待つのがいい」


わたし「わかった。

お手洗いとか、何か困ったことがあったら、集会所においでね♪」


明るく元気な女の子「うん♪」


明るく元気な女の子には、人見知りしていた女の子のように、ママさん・パパさんが迎えに来てくれることは、もう二度とない。

その現実や辛さを、あの一言で、わたしに伝えてくれたのは、彼女にとっては、すごく大変なことだったろうと思った。

それでも、彼女なりに、保育園では小さい子の面倒をみて、明るく元気にしていようと決めたわけだ。

どんな言葉かけも、彼女には、きっと、わたしの気も知らないで!になってしまう。

彼女に、今、寄り添うには…。

持ち帰るおやつを渡すことでもなく、彼女が、今、どうしたいか?を尊重すること。

彼女が乗り越えていっている日々の生活を滅茶苦茶に壊すようなことを、この状況下では、しないこと。

本当は、めいっぱい、遊びたかったけど、彼女が、そうでないなら、彼女を尊重する。

わたしは、今もまだ、あの選択が正しかったのかどうかわからない。。。

そういったことが、SNS やインターネットでは上がらない、被災された方々の気持ち・声として無数にあるのが、現実。


安倍さんが、ひとつ、賢いことを言ってくれた。

保健師などの有国家資格者によるソフト面ケア。

非優良ボランティアが横行するなか、ソフト面ケアについてを、一定の有資格者に限定し、二次被害が起こらないように継続を決めた記者会見は良かった。

ま、実は、かなり遅いけれどもね。

どれだけ、遅れたことを言ってるのか?と呆れそうになったけれども。

保健師などの有国家資格者を例に挙げたところは、おおいに評価出来るなと感じました。


何をもって復興と言うのか…。


T4が、この一年間向き合ってきたけれども、こたえが出なかった宿題。

これも、被災されたみなさんや、日本のみなさんと一緒に考えていきたいと。

4年目も、ポツリポツリと継続活動してまいります。
関連記事
スポンサーサイト

コメント


GO TOP
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。